金属の切削から創業した南信精機製作所(上伊那郡飯島町)は、50余年にわたる歴史のなかで精密プレス、精密プラスチック、インサート/アウトサート成形、そして相互のメリットを合わせた独自のプレスチックスを有する企業。若手社員の二人、塩澤咲絵さん(24)と北村慧一(けいいち)さん(25)=共に飯田市出身=も、信州伊那谷で心豊かに働いています。
塩澤さんは現在、「資材課」に所属。購買や出荷の仕事に携わっています。「購買業務は、いかに良い物を安く仕入れ、利益につなげられるかが重要。出荷作業はお客さまに直結する最終工程なので、大きな責任を感じている」と、やりがいを持って働いています。
一方、北林さんは「製造2課」に所属し、プレスのオペレーターをしています。「当社は全工程にわたり、外注に頼らずほぼ自社で製造しているため、幅広い専門知識が身につくところにやりがいを感じています」。
塩澤さんは伊那谷の魅力について、自然の豊かさと人の温かさを列挙。「都会に比べればずっと田舎だけど、季節の移ろいを感じることができ、時間もゆったり流れているから、自分らしく居られる。生活するうえで不便もまったくないから、移住におすすめですよ」。
一方、北林さんは、伊那谷で暮らす良さについて、「となりの人との距離が近いこと」を挙げます。「人によっては面倒だと思うかも知れませんが、いつも誰かとつながっていたいと思うなら、田舎暮らしは断然、魅力的ですね。あと、野菜などの食べ物が安くておいしいことも、伊那谷の良さですね」。